モンゴル訪問(3)モンゴルでの食事
モンゴル滞在中は基本的には会食だったため、ホテルのレストランなどでの食事が多かった。このため一般的なモンゴルでの食事とは異なっていると思われる。5泊6日のモンゴル滞在中に食事に困ったということはなかった。
モンゴルの代表的な料理の1つはホーショールだろう。揚げ餃子のようなもので、小麦粉を練った生地で牛や羊のひき肉やたたき肉などを包み、油脂で揚げたものである。ケンピンスキーホテルのモンゴル料理レストランやウランバートルホテルでのfarewel partyでのビュッフェでも 提供されたし、2017年のモンゴル滞在時に地元の料理が食べたいと言った時に シャングリラホテルでもこの料理が出てきた。長径10cm から20cm 程度の楕円形でレストランによって大きさが違う。
ボーズもモンゴルの代表的な料理の1つだろう。小麦粉を練った生地に牛や羊のひき肉を餡として包み、蒸したものである。モンゴル風蒸し餃子である。驚いたのはサラダに使われている野菜が新鮮なことだった。酒はモンゴルのウォッカとビールだった。
最後の晩は「テレルジ国立公園」内にあるゲル(モンゴル遊牧民の移動式住)に泊まったが、そこのレストランで出た料理が豪快だった。羊の背骨や肋骨などの骨付き肉が皿に山盛りになって出てきた。背骨の周りの肉というのはいわゆるフィレやサーロイン、リブロース(最長筋や腸肋筋などの人間でいうところの脊柱起立筋群)だろうか。食べにくかったが美味しかった。肋骨の周りの肉はリブフィンガー(肋間筋)だろう。付け合わせにジャガイモとニンジンがついていた。
ゲルのレストランでは、羊の腸とビーフン、野菜を辛く炒めた料理とご飯なども提供された。
なお、「テレルジ国立公園」に向かう途中で 休憩してTOM N TOMS COFFEEという韓国のチェーン店でコーヒーを飲んだが、7,100MNT(日本円で297円)であった。一人当たり名目GDPが4,167米ドル(日本は39,243米ドル)であることを考えると、随分高いなという気がした。
スーパーマーケットに寄ったが、 かなり巨大なものだった。 近代化されている。 肉売り場はあったが魚売り場はなかった。
なお、市内観光の日は14時から16時過ぎまで市内のレストラン IL CAVALLO でwelcome lunchだった。元国立がんセンターの院長で今では国会議員となっているDr. ChinburenやロシアのDr. kaprinなどとの会食だった。フィレステーキを食べた。モンゴルの牛は飼料を食べさせるのではなく放牧なので色々な草を食べている。このため肉は少し固いが、味わい深いという説明だった。 確かに肉は硬かったが美味しかった。日本では食べきれない量であったが 完食した。
初日の晩はケンピンスキーホテルに着いたのが21時頃であったこともあり、ホテルのbanquet spaceに日本料理店から寿司などの食事が運ばれていた。酒は日本から持ち込んだビールや焼酎「魔王」などがあった。 出迎えてくれたモンゴル国立がんセンターの IVR 科や肝胆膵外科のドクターや現地のコーディネーターと一緒に食事をした。
6日間の滞在ならば日本食などが恋しくなることはなかった。日本と比べると気候が良いため、体調も良かった。ウランバートルは海抜1350 m(軽井沢は海抜1150 m)で、日本の4月末頃の気候に似ていると思われる。
椎名秀一朗