NHKワールドTV「Japan’s Top Inventions」
海外向けWEB配信のNHK ワールドTV「Japan’s Top Inventions」に、椎名教授が出演しました。
今回の番組は、「超音波検査装置(エコー)開発」についての特集で、順天堂大学の故・和賀井敏夫教授がその開発に尽力された歴史を、順天堂大学で現在の「超音波センター」を立ち上げ、現センター長でもある椎名秀一朗教授の解説を入れながら語っています。
Diagnostic Ultrasound Machines / Sports Balls – Japan’s Top Inventions | NHK WORLD-JAPAN
超音波装置(エコー)は、椎名教授が肝がん治療で世界を牽引してきた「ラジオ波治療(RFA)」「マイクロ波治療(MWA)」などの「アブレーション」にとって必要不可欠です。
椎名教授は、東大時代の1999年に導入したラジオ波焼灼術(RFA)で、その黎明期から今日に至るまで、世界一の症例実績を積み上げてきましたが、その過程において、アブレーションにおける超音波技術の重要性を繰り返し強調し、後進の指導にもあたってきました。
自身もエタノール注入時代から、当時の超音波検査のカリスマドクターと「腫瘍検出」の技術を競うなどして(「巌流島の戦い」と呼ばれたそうです)、その技術を磨きあげてきました。
また、先人が築いてきた技術や機器に、治療経験から得た独自の創意工夫を加え、より精度の高い治療を可能にする超音波プローブや治療用ベッドを、機器メーカー等と共同開発してきました。
順天堂に異動した2012年以降、アブレーションの普及と後進の技術指導のため、国内外のドクターを対象に多くのトレーニングプログラムを開催し、ライブデモンストレーションを実施してきましたが、そこでも超音波技術の指導はひとつの重要なカテゴリーとなっています。
縁あって今回の「NHK ワールドTV「Japan’s Top Inventions」に出演し、現在の医療に欠かせない超音波検査装置を開発された先人に深く感謝すると同時に、その開発精神や探求心を、後進たちへの指導を通じ将来へと伝えていきたいと感じたそうです。
■第17回アブレーション(RFA&MWA)トレーニングプログラム(国内の医師が対象)は、8月30日(金)~31日(土)に実施します。
■10th International Ablation (RFA & MWA) Training Program(海外の医師が対象)は、10月1日(火)~5日(土)に実施予定です。