第40回Microwave Surgery研究会:第2日
第40回Microwave Surgery研究会第2日は、第1日に続き順天堂大学7号館有山登メモリアルホールを本会場に、ハイブリッド形式で開催されました。
午前8時30分、別府透先生(山鹿市民医療センター)、堀田直樹先生(増子記念病院)を座長に一般演題の発表からスタートしました。
二日目も、座長とともに発表者でもあった上記の堀田直樹先生、畑中健先生(済生会前橋病院)、WEB発表の東瀬奈先生(大阪国際がんセンター)、湯浅憲章先生(製鉄記念室蘭病院)、会場発表の鈴木和治先生(市立函館病院)など、当教室のトレーニングプログラムやAbation Webinarなどの参加者が見られました。
順天堂からは、戸張真紀先生が「Li-Fraumeni症候群の8歳女児に生じた肝腫瘍に対しラジオ波焼灼法を施行した1例」、肱岡悠子先生が「骨盤内まで肝臓が達する二分脊椎症患者の混合性肝癌に対してラジオ波焼灼術を施行した1例」の発表がありました。
この日もネット上のトラブルもなく、各発表に対しては活発な討議が続きました。
12時50分、椎名会長の閉会挨拶で2日間の学会を終えました。
「今回の Microwave Surgery 研究会は、新型コロナウイルスの感染がまだまだコントロールできないため、ハイブリッド形式で行うことになりました。演題の発表自体はともかく、 討議及び意見交換がWeb を通してスムーズにできるかどうか、質疑応答が続かなくて間が空いてしまうのではないか、不安に思っておりました。しかし、それぞれの発表について逆に終わりの時間を気にしなくてはならないほど、休憩時間が無くなるほど、活発な討議がなされたのは望外の喜びでした。
今回のテーマは”アブレーションの新境地を拓く”でした。アブレーションの領域におけるマイクロ波は、日本ではアブレーション全体の5%とまだまだ少数派ですが、世界ではアブレーションの63%を占めています。今後、SURF trialの結果が周知され、ガイドラインも変更になれば、アブレーションが更に広く行われるようになり、この研究会はますます注目されることになると思います。
次回のMicrowave Surgery 研究会は滋賀医科大学外科学講座の谷眞至(たにまさじ)先生のもとで行われます。1年後には、COVID-19も終息し、実際に学会場で先生方にお目にかかれることを祈念して、閉会の挨拶とさせていただきます。」
※プログラムは以下からご覧になれます。
http://www.academiasupport.org/mws40_program.html