4月23日(金): 第6回Japan Ablation Webinarを開催しました
4月23日(金)、19:00から第6回Japan Ablation Webinarを開催しました。
※プログラムは画像にあります。
第1部は、椎名教授による「尾状葉の病変に対するアブレーション」の講義でした。
一般に難しいとされる尾状葉の病変への治療(アブレーション)を、最初に尾状葉の部位や区分の解説をし、「心窩部から左葉外側を介してのアプローチ」など3通りのアプローチの方法が、実際の治療写真や図解を用いたスライドで大変分かりやすく解説されました。若手の先生にとっては、アブレーションの第一人者である椎名教授(順天堂)が持つ高度な技術や目指すべき精緻なアブレーション(治療)を知る貴重な講義になったと考えます。
約20分間の第1部に続き第2部は、椎名教授による「 ”What is your perspective?~あなたはどう考えますか?”」 のセッションでした。
椎名教授から提示された以下の3症例に対し、
症例1:「Spiegel葉の肝細胞癌症例」
症例2:「下大静脈に広範に接する局所再発肝細胞癌症例」
症例3:「Spiegel葉の腹側部分の肝細胞癌症例」
「Q1 この症例の治療を行うためにはどのようなアプローチが有効と思われますか?」
「Q2 この症例の治療を行なうためにはどのような体位が有効と思われますか?」
の質問が設定され、参加者に投票してもらい結果を検討しました。
第3部は丸山 紀史 先生(順天堂大学)と黒田 英克 先生(岩手医科大学)の司会による「 Ablation Case Studies ―Ablation 困難症例などの検討―」がありました。
症例1:「左葉外側区の3ヶ所の多血性病変のうち1病変にはRFA、2病変には定位放射線治療を行った症例」 荒生 祥尚 先生(新潟大学 )
症例2:「RFAを考慮中のS2辺縁病変」 日高 央 先生(北里大学)
各症例には全国各地の先生から事前にまたはチャットや挙手で質問や意見が出され、丸山先生からは順天堂での類似症例が提示されました。
予定の20時30分を10分ほど過ぎ、終了となりました。
260名が事前登録し、206名が視聴しました。
終了後は恒例の反省会を行いました。
第6回の優秀ディスカッサントは下記の通りです。
♦優秀ディスカッサント
内野 康志先生(日赤医療センター)
名和 誉敏先生(市立東大阪医療センター)
石川 達先生(済生会新潟病院)
東 瀬菜先生(大阪国際がんセンター)
高谷 広章先生(奈良県立医大)
(メールでいただいた質問、コメントも賞の対象となります)
【対象】初級者から上級者まで受け入れ可
【提出書類】① 履歴書(顔写真付き) ② 所属上長からの推薦状
【問い合わせ】順天堂大学大学院医学研究科 画像診断・治療学医局 TEL: 03-3813-3111 (内線3382)e-mail: ivo@juntendo.ac.jp
なお、6ヶ月以上の長期研修を希望される場合には、有給のポストやバイト先を用意することも可能です。