順天堂大学画像診断・治療学 医局ブログ

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APASL 2020 Bali報告:Workshop および Post Graduate Course

APASL 2020 Baliに参加するために3月3日から7日までインドネシアに滞在しました。

APASL 2020 Baliは新型コロナウイルスのために開催が危ぶまれました。
中国や韓国、インドなどは参加を取り止めましたし、日本やその他の国の多くの先生方も参加を見合わせたようです。
また、私はインドネシアに行っても入国を拒否されるのではないかということも心配しました(5日には「韓国、イタリア、イランの一部地域からのインドネシアへの入国を制限する」ということが正式発表されました)。「日本では新型コロナ感染症が蔓延している」という印象が広まっており、前日には「インドネシアでも新型コロナウイルス患者が2人確認された。日本人から感染した」というニュースも流れたためです。

しかし、学会が本格的に始まると、2億6,400万人と世界第4位の規模の人口を持つこともあり会場は大変賑わっていました。会場はBali Nusa Dua Convention Center (BNDCC) で、バリ島らしい装飾で溢れた豪華な建物でした。

初日にアブレーションのワークショップ ”Workshop 2 – Intervention in Hepatobiliary (RFA)” があり、私はProf. Juferdy Kurniawan (Indonesia) とともにコースディレクターを務め、” RFA in Liver Malignancies: Tips & Trick in Various Circumtances”のタイトルで講演をしました。私以外にProf. Kurniawanと Prof. Diana Payawal (Philippines)も講演しましたが、2人とも私たちの教室で行っているInternational IVO Training Programの受講者でした。

その後、Hands-onを実施しました。会場にはSTARmed、RF Medical、Covidienの3社のRFA機器が各2台ずつ、それとセットでHitachi-Aloka、GE、esaote の3社の超音波機器が各2台ずつ置かれていました。ファントムは25㎝x20㎝x10㎝のゲルを2つ重ね、その間に穴をつくり4㎝程度の大きさの牛肝を埋めて腫瘍に見立てていました。そのファントム内の「腫瘍」を超音波ガイド下に穿刺し焼灼するのですが、やってみるとそれなりに面白いものでした。Hands-onは黒山の人だかりとなりました。

ワークショップ終了後にこれまでInternational IVO Training Programに参加したドクターたちに挨拶をされ、また、たくさんのドクターから「次のTraining Programはいつ実施するのか」と聞かれました。2月のTraining ProgramはCOVID-19のために中止したこと、秋はACTA 2020 TOKYOがあるため開催できないだろうことを伝え、代わりにACTA 2020に参加してその後 observershipとして実際の治療を見学してはどうかと話しました。

当教室からは私の他に、丸山紀史先生が初日にPost Graduate Courseで「Spontaneus Porto-Systemic Shunts, Diagnostic, Clinical, Relevance, and Management」のタイトルで講演をし、午後のセッションでは司会を務めました。

夜は Faculty Dinner に参加しました。ハンズオンや休憩の間、Faculty Dinner でも各国の先生方と歓談し、ACTA 2020 TOKYOへの参加を呼びかけました。

椎名秀一朗

               

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