順天堂大学画像診断・治療学 医局ブログ

順天堂大学大学院医学研究科 画像診断・治療学の医局公式ブログです。
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HCC symposium 23:30からの講演

6月26日(土)、トルコのDr. Necati Örmeciが主催するHCC Symposiumが開催され、椎名教授は23時半過ぎに講演しました。

Web講演は昨年春より国際学会、国内学会、当教室主催のWebinarなどでZoom、 Webex 、Teamsなどを使い何度も実施してきましたが、今回は初めてのBlackboadというシステムです。事前に問い合せをしましたが不安が残りました。

土曜の23時は通常、接続などをサポートしてくれる秘書は医局におらず、椎名教授がひとりで約2時間以上すべての操作をする予定でしたが、21時45分にITに強い秘書が駆けつけてくれ、Blackboadに無事接続しました(聞いたことのない不思議な音がパソコンから聞こえたりもしましたが)。
最初の演者が上手く接続できなかったため、シンポジウムはスタートから遅れ、椎名教授の講演は約30分遅れて23時31分にスタートし23時53分に終了しました。

「Ablation or Surgical treatment in very early and early stage of HCC」のセッションで、椎名教授は、アブレーションのこれまでの実績や SURF trial(本邦で行われた初発肝細胞癌に対する外科切除とラジオ波焼灼療法の49施設共同ランダム化比較試験)の結果を踏まえてアブレーションが優れているという講演を行ないました。これに対し米国のYale大学の Surgery (Transplant) and Pediatrics の Şükrü Emre 教授は、昔のコホート研究のデータをもとに外科手術の方が優れているという趣旨の発表を行いました。ディスカッションの時間は残念ながらありませんでした。なお、日本とYale大学のある米国東部との時差は13時間ありました。

そして、最後の演者となりましたが、講演中にいきなり接続が切断され(会議終了画面が表示され)、再開してはまた切断の繰り返し。結局、シンポジウムは予定時間を1時間以上オーバーし、27日午前1時7分に終了しました。

椎名教授の講演中には、本年10月15日~17日に開催されるACTA 2021 TOKYOの広報も行いました。
主催者の立場になると、海外の先生にWeb講演を依頼する際は時差を考えてプログラムを組まねばなりません。また、オンライン特有のトラブルも心配されます。ACTA 2021 TOKYOでは、アジア全域はもちろん欧米各国の先生方の参加も予定されています。トラブルも想定した万全の準備が必要です。

なお、講演料はトルコの赤十字社に寄付しました。

 

  

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