日本膵臓学会 学会奨励賞授与式を終えて
消化器画像診断・治療研究室の金澤亮です。日本膵臓学会誌「膵臓」第30巻5号に掲載された症例報告「EUS-FNAが診断に有用であった成人膵芽腫の一例」で2015年度日本膵臓学会奨励賞を受賞しました。
このため、8月3日に仙台で行われた授与式に出席して参りました。
この症例では、成人膵腫瘍の0.5%と稀な組織型である膵芽腫の初期像が造影CTで撮影でき、同病変に造影EUS、EUS-FNAを施行し診断を確定し、治療に至っています。
大学で勤務していると、このような貴重な症例にも遭遇し、適切な診断、治療を行うことができます。
順天堂では、胆膵の診療にも伝統と実績があるため、様々な施設から診断に難渋する症例が紹介されてきています。
これらの症例をまとめ、報告することで、自分の理解も深まり今後の診療の手助けになると思います。
今後もこのような報告を多く行っていけたらと思います。
金澤亮
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