椎名秀一朗 医師 オフィシャルブログ

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Taiwan Ablation Training後の骨折と帰国、入院、手術

2日間の “Taiwan Ablation Training” が無事終了した直後にトラブルが発生しました。

ホテルで転倒し、右橈骨遠位端を骨折してしまいました(いわゆる手首の骨折)。夜遅い時間だったため、トレーニングプログラムでお世話になった Taipei Veterans General Hospital に連絡し、月曜日朝に整形外科を受診することにしました。

巨大な病院であったため、待ち合わせをしたLee教授を探すのにも苦労 しました。外国人専用の初診受付があり、事務手続きは時間がかかりましたが、整形外科の診察は待たずに受けることができました。

その後レントゲン撮影に行くと大変混雑していました。このため、Lee教授の案内で 数十m空中通路を通って別の建物に移動したところ待ち時間なしで撮影してもらえました。その場には昨日までのトレーニングプログラムを受講した放射線科のLiu先生がいましたので、ご配慮いただけたのかと思います。

再び整形外科外来に戻り、添え木を作成してもらい病院を後にしました。海外で骨折して大変でしたが、トレーニングプログラムは無事終了していたため、受講者に迷惑をかけることがなかったのは不幸中の幸いでした。Taipei Veterans General Hospital では親切にしてもらいました。

午後にフライトが予定されていましたが、無事に帰国することができました。

東大の後輩の森山先生が同行してくれていたこともあり、 翌火曜日に、東大病院の整形外科を受診しました。

水曜日の塩田記念病院での診療はキャンセルできないため、木曜日から東大病院へ入院、金曜日に手術を受けるというスケジュールになりました。

左手は使えたため、塩田記念病院での水曜日午前の外来や午後の治療は大木先生にサポートしてもらい実施しました。

東大病院には、12, 3年前まで勤務していましたが、入院するのは初めてでした。セーフティーボックスが静脈認証式になっていたりして驚きました。病室は快適でした。

手術は、予定手術後の緊急枠で実施されることになっていました。遅い時間になることは覚悟していましたが、16時になっても呼ばれず、18時、20時を過ぎても連絡がありませんでした。ようやく20時半過ぎに呼ばれて、21時頃から手術が始まり、終了したのは翌日の午前1時でした。

翌土曜日の夕方に退院しました。

本来であれば、8月5日(火)~9日(土)に開催される Mongolian Oncology Forum 2025(ウランバートル市)にて、モンゴル、ロシア、トルコ、インド、日本の医師が集まる中、私はACTAガイドラインの講演とアブレーションのライブデモンストレーションを担当する予定でした。学会後にはゴビ砂漠への旅行も計画されていました。しかし、すべてキャンセルとなり、関係者の皆さまにはご迷惑をおかけしました。

9月には台湾での学会や、インドネシアでの肝癌に対するマイクロ波治療のライブデモンストレーションが予定されていますが、それまでには回復しているのではないかと思います。一時はキャンセルも考えましたが、現在は実施する予定です。

椎名 秀一朗

                    

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