International RFA training programについて ー JR東京総合病院 内野 康志 (Koji Uchino)
この度はInternational RFA training programで、講師として海外の先生方を前にレクチャーをさせて頂く貴重な機会を頂き、椎名先生始め、関係者の皆様には厚く御礼申し上げます。
私は、プログラム5日目木曜日午後の担当で、”Technical knack and pitfall of RFA”というタイトルで、RFAの特に技術面の「コツ」や「落とし穴」を中心に、一時間程お話させて頂きました。東大時代に椎名先生から伝授して頂いたことを、なるべく定式化して分かりやすくお話しするよう努力したつもりですが、一時間英語でプレゼンテーションするのは初めてのことでしたので、果たしてきちんと伝わっただろうか、という思いは残ります。
播種を減らす工夫の一つとして、焼灼後生検の話もしましたが、これについては「焼灼後に生検したら壊死壊死組織しか採れず診断できないのではないか?」という質問を頂きました。おそらく日本でも同様な質問が想定されます。しかし、焼灼後に生検しても、熱による変性が加わることは確かですが、TACE後に生検した場合と違って、細胞質や核は残っており、ある程度の診断は可能です。今度またこのようなプレゼンテーションの機会があれば、焼灼後に生検した病理写真も提示したいと思います。
この日、椎名先生は夕方遅くまで外来でしたので、レクチャーの後、私と順天堂の林先生と二人で、外来造影超音波、翌日のRFAの下見、前日治療した症例の治療後CT評価を行いました。海外の先生を前に自分でプローブを握って超音波検査を見せるというのは、なかなか無い機会で、初めは少し緊張しましたが、大変貴重な経験になりました。
今回の経験をまた今後の診療や学会発表などに生かしていきたいと思います。皆様、今後ともまたどうぞよろしくお願い致します。
JR東京総合病院 消化器内科 内野 康志 (Koji Uchino)