今回も順天堂の肝がんラジオ波焼灼術(RFA)症例数が全国第1位にー手術数でわかるいい病院2018
週刊朝日MOOK『手術数でわかるいい病院2018』が発刊され、今回も肝がんラジオ波焼灼術(RFA)で順天堂大学順天堂医院が全国ランキング1位になりました。
2012年12月に椎名教授が東京大学から異動し、2013年からラジオ波治療では連続して順天堂大学が全国第1位になっています。
なお現在慶応大学では、順天堂での1年間の厳しいトレーニングに耐え、技術習得に積極的に取り組んだ谷木信仁先生がRFAを担当しています。慶応大学は谷木先生が戻って1年目には33位、2年目の今回は22位にランキングされ、その後も症例数が増加しています。それまではランキングに慶応大学が掲載されたことはありませんでした。
谷木先生の順天堂でのRFA研修には次のようなエピソードがあります。
谷木先生は、慶応のK教授から「椎名先生の指導は厳しいから、無給でバイトもいけないだろうが、それでも行くか。今この場でイエスかノーか決めろ」と言われて、「一生無給は嫌ですが1年間なら我慢します」と答えたそうです。谷木先生は「月曜から金曜まではどんなに忙しくても文句はいいませんが、土日だけは慶応で学位を取るための実験をさせて下さい」と椎名教授にお願いしました。2014年度に順天堂でRFAを研修した際には10㎏痩せました。もっとも10㎏痩せても西医体のテニスで優勝した学生時代と比べると10㎏以上重いとのことでした。なお、慶応では大学院生でしたが、順天堂在任中は常勤医として有給でバイトに行くことも認められました。
今回も椎名教授と一緒に研鑽を積んだ先生方がRFAを立ち上げた施設が全国ランキングの上位を占めています(下図参照)。
順天堂大学では患者の紹介や見学・研修を随時受け入れています。また、APASL STC Yokohama後にはRFAトレーニングプログラムも再開されます。6月に国内版、8月または9月に海外版を予定しています。詳細は随時このブログでもご案内します。