台北訪問Ⅱ:新しいがん治療「ヒストトリプシー」視察
今回、国立台湾大学病院と台北栄民総医院を訪問し、新しいがん治療「ヒストトリプシー」を視察しました。
ヒストトリプシーは、体外から高出力の超音波を腫瘍に集中させ、キャビテーションによって組織を機械的に破砕する治療法です。
治療を自分の目で治療を確認して強く感じたのは、「非常に興味深く将来性がある一方、現時点ではまだ発展途上の技術である」 ということです。
主な課題として、以下のような点が挙げられます。
- 高額な治療費 : 1回の費用が米国では数万ドル、香港では約600万円と非常に高額
- 治療手技・運用上の課題 : 適応症例の選択、緻密な治療計画、画像による正確な腫瘍の描出・位置決め、治療効果の評価
- エビデンスの蓄積 : 既存治療と比較した長期的な治療成績の検証
したがって、性急に導入を進めるのではなく、その長所と限界を正しく理解し、適応と治療方法をしっかりと確立していくことが重要だと感じています。
一方、日本においても、慎重にエビデンスを評価しながら、将来の臨床導入に向けた準備を進めていくべき治療法だと考えています。
椎名 秀一朗
フェイスブックでは治療の様子を動画でもアップしています。



