当教室のRFA症例数が2015年も全国第1位に―読売新聞の病院の実力「肝臓がん」
主な医療機関の2015年の肝臓がん治療件数が読売新聞の病院の実力「肝臓がん」で報告されました。
同報告では順天堂大学のラジオ波治療件数は542例で全国トップでした。2013年以降3年連続のトップです。なお肝動脈塞栓術は222例、肝切除術は100例でした。
2012年12月に椎名教授が東京大学から異動し、ラジオ波治療数が急増しました。新病棟の専用治療室に移転した2014年3月からは、天吊り式のディスプレイや最新の超音波装置、治療機器、専用手術台の設置とともに専属のスタッフも配備され、フュージョンイメージングや造影超音波なども必要とあればすぐに実施可能という世界でもトップレベルの治療環境となりました。QOLにも配慮し、疼痛対策にも力を入れ、大半の患者では痛みを感じないうちに治療が終了しています。
また、当教室はラジオ波治療全体のレベルアップに貢献するためトレーニングプログラムを実施しています。ラジオ波治療は全国1000施設以上で行われるほど普及していますが、まだ施設間での技術格差が大きく治療成績も異なるのが実情です。技術的側面の習得には、学会発表を聞いたり論文を読んだりするよりも、実際の手技を見学するほうが有用と思われます。当教室ではRFA技術の習得やノウハウの共有を目的としてRFAトレーニングプログラムを実施しています。国内版のトレーニングプログラムはこれまで計8回実施し全国各地から130名のドクターが受講しています。国際版のプログラムは計3回実施し海外から29名のドクターが受講しています。
(クリックすると拡大します)