当教室のRFA症例数が2016年も全国第1位にー医療新聞社の「手術実績で探す 名医のいる病院2018」
主な医療機関の2016年の肝臓がん治療件数が、医療新聞社発行の「手術実績で探す 名医のいる病院21018」で報告されました。
この本は「東日本版」と「西日本版」の2冊に分かれていますが、順天堂大学のラジオ波治療件数は571例で、東日本版(北海道~静岡県)のトップでした。
それまでの三年間、全国1位~3位は東日本の病院でしたので、2016年もおそらく全国トップであると考えられます。
2013年以降4年連続のトップです。また肝動脈塞栓術は299例で、全国的に見てもかなりの実績です。
同誌面では、椎名教授は肝がんの名医IVR治療で「ラジオ波焼灼療法を、治療が困難とされた患者を含め、累計1万件以上に実施。大腸がんの肝転移の治療にも、積極的に取り組んでいる」と紹介されています。
2012年12月に椎名教授が東京大学から異動し、ラジオ波治療数が急増しました。新病棟の専用治療室に移転した2014年3月には、天吊り式のディスプレイや最新の超音波装置、治療機器、専用手術台の設置とともに専属のスタッフも配備され、フュージョンイメージングや造影超音波なども必要とあればすぐに実施可能という、世界でもトップレベルの治療環境となりました。QOLにも配慮し、疼痛対策にも力を入れ、大半の患者では痛みを感じないうちに治療が終了しています。
さらに本年1月には広々としたスペースのIVO室に移転し、より効率的に精度を高めたRFA治療を行なっています。
2017/01/18 順天堂大学IVO (interventional oncology suite) 室
また、当教室はラジオ波治療全体のレベルアップに貢献するためトレーニングプログラムを実施しています。ラジオ波治療は全国1000施設以上で行われるほど普及していますが、まだ施設間での技術格差が大きく治療成績も異なるのが実情です。技術的側面の習得には、学会発表を聞いたり論文を読んだりするよりも、実際の手技を見学するほうが有用と思われます。当教室ではRFA技術の習得やノウハウの共有を目的としてRFAトレーニングプログラムを実施しています。国内版のトレーニングプログラムはこれまで計10回実施し、全国各地から170名のドクターが受講しています。国際版のプログラムは計4回実施し、海外から49名のドクターが受講しています。
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