第58回日本肝癌研究会開催:第2日
悪天候が予報された2日目でしたが、虎ノ門ヒルズフォーラムには早朝から多くの参加者が集まりました。各会場とも1日目に続き、各専門家による最先端研究の発表に鋭く熱い討議が交わされていました。
日韓台ジョイントシンポジウムでは、小俣政男先生(山梨県立病院機構)、韓国のJoong-Won Park先生、台湾のShi-Ming Lin先生の司会により、テーマ1「Locoregional therapy」では椎名会長の発表に続き、韓国のMin Woo Lee先生と台湾のChin-Horng Wu先生の発表があり、テーマ2「Systemic therapy(pharmacological therapy)」では工藤正俊先生(近畿大学)の発表に続き、韓国のMoon Seok Choi先生と台湾のChiun Hsu先生の発表がありました。
また、シンポジウム4「転移性肝癌に挑む」では、医局ブログでも紹介したアムステルダム大学のMartijin Meijerink先生の基調講演が行われ、続いて8施設からの演題が発表されました。
ハンズオンセミナーは、丸山先生が総括責任者となり企画されましたが、初級者向けの「スクリーニング、見落としを避けるコツ」と中級~上級者向け(初級者も参加可能)の「一歩踏み込んだ技術の使い方」が行われました。会場は事前予約者に加えて当日参加希望の受講者も多く見られました。
当教室からは他に、永松先生がシンポジウムで「進行肝細胞癌に対するHAIC後conversion therapyとしての肝切除の有用性」を発表、堀田直樹先生(非常勤)がビデオワークショップで「維持透析患者におけるSmart Fusionを用いた肝細胞癌治療経験」、ワークショップで「BMI37の肝細胞癌患者に対して局所治療専用ベッドを用いた治療経験」を発表しました。
すべてのプログラムが終了した17時10分、椎名会長による閉会の挨拶がなされ、2日間のプログラムを無事に終了したこと、多くの先生方に参加していただき盛会であったことが報告され、今年立ち上げた日本アブレーション研究会の第1回大会(2023年2月4日)や2024年3月に開催するAPASL 2024 Kyotoの紹介がなされ、さらに、来年は飯島尋子先生(兵庫医科大学)が7月27日、28日に大阪で会を主催することが告知されました。