2月26日(金): 第5回Japan Ablation Webinarを開催しました
2月26日(金)、19:00から第5回Japan Ablation Webinarを開催しました。
※プログラムは画像にあります。
第一部は、椎名教授による「順天堂 IVO(Interventional Oncology) 室の設備紹介」でした。
360°カメラで撮影された映像をもとにした設備の解説に、治療システム全体像、治療スタッフの配置、治療ロケーションなどのスライドが加えられ、大変分かりやすく臨場感もありました。公開されている順天堂IVO室は4月7日まで閲覧可能です。下記リンクから閲覧出来ます。
順天堂大学医学部附属順天堂医院 IVO室施設紹介
さらに「順天堂のAblation(治療室の)これまでの歩み」として、椎名教授が2012年12月に順天堂に異動した際には透視室を改装した13㎡の治療室からスタートし、実績をあげ、2014年3月には33㎡の新RFA治療室になり、2017年1月には現在のIVO室(56㎡)になり、専任スタッフも12年の0名から看護師・看護助手・US技師・MEなどが配置されるようになった歴史が紹介されました。
次に「患者の治療体位」として実際のRFA治療動画を流し、椎名教授により、体位の重要性とともに特注ベッドや設備機器の位置などが治療を支援することが分かりやすく解説されました。
約40分間の第1部終了後、5分間の休憩をはさみ、
第二部は、第4回に続き椎名教授による ”What is your perspective?~あなたはどう考えますか?” のセッションでした。若手の先生方も参加しやすいように前回からスタートしたものです。
提示した症例「S7 横隔膜に接する病変のablation」に関し、
「Q1 この症例の治療を行なうためにはどのような体位が有効と思われますか?」
「Q2 この症例の治療を行うためにはどのような手法が有用と思われますか?」
の質問が設定され、参加者に投票してもらい結果を検討しました。
第三部は丸山 紀史 先生(順天堂大学)と石川 達 先生(済生会新潟病院 )の司会によるAblation Case Studies がありました。
症例1:「初回MWAで腫瘍が残存したS1 Spiegel IVC近傍のHCC症例」中村 進一郎 先生(姫路赤十字病院 )
症例2:「肝S4表面のUS描出困難小径(<10㎜)
各症例には全国各地の先生から挙手やチャットで質問や意見が出され、丸山先生からは順天堂での類似症例が提示されました。
20時30分を終了予定としていましたが、活発な質疑応答により20時55分に終了しました。
308名が事前登録し、192名が視聴しました。
終了後は恒例の反省会を行いました。
第5回の優秀ディスカッサントは下記の通りです。
♦優秀ディスカッサント
名和 誉敏 先生(市立東大阪医療センター)
長谷川 貴章 先生(愛知県がんセンター)
須江 真彦 先生(姫路赤十字病院)
吉田 英雄 先生(日本赤十字社医療センター)
成田 翔平 先生(長崎大学)
(メールでいただいた質問、コメントも賞の対象となります)
次回以降のwebinarに向けて、現在抱えているRFA困難症例、あるいは過去に治療に難渋した症例などを募集しています。簡単な病歴と代表的な画像を数枚、PowerPointファイルの形でablationwebinar@gmail.comへ送信下さい。
【対象】初級者から上級者まで受け入れ可
【提出書類】① 履歴書(顔写真付き) ② 所属上長からの推薦状
【問い合わせ】順天堂大学大学院医学研究科 画像診断・治療学医局 TEL: 03-3813-3111 (内線3382)e-mail: ivo@juntendo.ac.jp
なお、6ヶ月以上の長期研修を希望される場合には、有給のポストやバイト先を用意することも可能です。