ACTA guidelines for HCC ablation (1) – 肝細胞癌のアブレーションに関するガイドラインを発表しました
肝細胞癌(HCC)のアブレーション治療に関するガイドライン、ACTA guidelines for HCC ablation を発表しました。
Asian Conference on Tumor Ablation Guidelines for Hepatocellular Carcinoma.
Liver Cancer. 2025 Mar 3:1-27. doi: 10.1159/000544976. PMID: 40242794
原発性肝癌は現在でも増加傾向を示す数少ない癌腫の1つであり、発生数と死亡数は2020年から2040年の20年間に世界では55%増加すると予想されています。原発性肝癌の約80%はアジアで発生し、大部分は肝細胞癌です。
肝切除が可能な患者は約20%に限られるため、さまざまな非外科的治療が開発されています。早期肝細胞癌の治療にはアブレーションが最適な選択肢とされますが、アブレーションのスキルや知識は施術者によって異なるため、肝細胞癌に対するアブレーションガイドラインが必要です。
アジアでは肝細胞癌のアブレーション手術件数が世界最多であり、実施する医師の数も最多です。これに基づき、Asian Conference on Tumor Ablation(ACTA)は肝細胞癌に対するアブレーションガイドラインを作成しました。このガイドラインには、適応、アブレーション前の診断と計画、技術、アブレーション中の管理、治療効果の評価、合併症、アブレーション後のフォローアップ、再発予防や治療など47項目の推奨項目があります。
肝細胞癌治療に関心のある方はぜひご覧ください。