APSCVIR/ISMIO 帰国アクシデント
APSCVIR/ISMIO学会を終え、帰国しようとした際にアクシデントがありました。
搭乗予定だった帰国便が、度重なる出発遅延のアナウンスの末、3時間ほど経ってから「機体整備のため欠航」となってしまったのです。
一度出国手続きをしていたのですが、今度は入国手続きをして、航空会社カウンターでその後の対応をしなければならないことになりました。
カウンター前は200名以上の乗客で大混雑。ここで奇跡的に助かったのは、順天堂時代に私が治療した患者さんのご家族(XYさん)が偶然同じ便に搭乗予定だったことです。XYさんは中国国籍の方ですが、日本の大学を卒業し、日本で生活し、中国企業の日本法人社長を務めています。
日本の航空会社でしたが、現地の地上職員とのやり取りは中国語の方がスムーズでした。ホテルは航空会社が用意してくれましたが、ホテルまでの車は自分で手配しなければなりませんでした。中国のタクシーはクレジットカードが利用できないことが多く、AlipayやWeChat Payが必要とのことでした。私はそれらの決済手段を持っていなかったのですが、XYさんがすべて手配してくれました。
翌日の便は上海の別の空港から出発することになり、約1時間かけて移動し空港に隣接したホテルへチェックインしました。翌朝5時30分に起床し、別の航空会社の便で昼過ぎに日本へ戻りました。
なお、もう1つ面白かったことがあります。ホテルで一息ついたところに日本から「羽田に到着しましたか」と連絡がきました。「いやいや、今ホテルの部屋に入ったところ」と答えましたが、ネットの運航情報では、搭乗予定だった便が5時間遅れで上海を出発し、羽田へ到着するように表示されている、とのことでした。事態が呑み込めませんでした。「飛行機は飛んだのか。もう少し待って予定の便で帰国すればよかった。飛行機が飛ぶという情報が伝えられなかったので、そういう選択肢を取れなかった」と考えました。しかし、「旅客を乗せて運航できる状態ではなかったが、機体自体は羽田に回送されたのではないか」というのが、XYさんの判断でした。
なお、「椎名先生と連絡が取れるようになったので、父親は順天堂ではなく杏雲堂病院の外来を受診させたい」とのことでした。
患者さんとのご縁のありがたさを感じた出来事でした。
椎名 秀一朗
