The “Belt & Road(一帯一路)” Microwave tumor ablation international training courseに参加して
1月4日から9日まで南京に滞在し、CCMA (Chinese Conference on Microwave Ablation) に引き続きMWAのトレーニングコースに参加しました。
1月7日から9日に東南大学中大医院で行われた2日半のプログラムは講義が中心でした。Thyroid ablation, 125I covered stent for portal vein tumor thrombus, biliary stent loaded with 125I seeds, endovascular denervation treatment for type-2 diabetes mellitus など日本ではほとんど知られていないトピックスもあり、興味深いものでした。
私は初日に東南大学中大医院の病院長でトレーニングコース責任者のGao-Jun Teng教授から何かlectureをして欲しいと言われ、2日目に”Ablation in Japan”というタイトルで40分間ほど話をしました。また、Teng教授からは本年4月に1万人規模の学会(Annual meeting of the Chinese College of Interventionalists)を南京で開くので講演してほしいとの話もありました。Teng教授は中国のInterventional Radiologyの重鎮です。2016年4月に中国蘇州市(Suzhou)で行われたAPCCVIR (Asian-Pacific Congress of Cardiovascular and Interventional Radiology)でも会長を務めています。
Live demonstrationsとしては,7日の午後に両葉多発肝癌に対するc-TACE1例とthyroid ablationを1例、8日午後にTACE後の7㎝の大型肝癌に対するMWAとthyroid ablation1例を見学しました。
このプログラムも中国のマイクロ波治療機器メーカーであるECOによる全面サポート企画で、プログラムはThe “Belt & Road(一帯一路)” Microwave tumor ablation international training courseと名付けられており、中国の国家戦略である一帯一路政策にも関連していると思われました。ナイジェリアやウガンダ、ポルトガル、フランス、ドイツ、ブルガリア、マケドニア、シリア、イラン、インド、ベトナム、フィリピンなど様々な国からECOのサポートにより約20名が参加しました。2日半行動を共にしましたので、各国の医療状況や今回の学会、トレーニングコースへの参加経緯など様々な話をすることができました。
南京は鹿児島市とほぼ同じ緯度にありますが、1月9日には雪が降りました。
椎名秀一朗
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